過去話①
小学校低学年頃から、家族や祖父母やその周りの関係がおかしかったと思う。
確かおばあちゃんが死んでから始まったのかな。
お金の話で揉めて、喧嘩して、暖かい場所が崩壊していった。時には、皆喧嘩はやめて仲良くしよう!と子供ながら仲裁しようとしたのを覚えてる。まぁ怖くてできなかったけど。
そこからなぜか立て続けに身内が死んでしまった。そんな中、父は不倫をしていて、母は病んで、どんどん家の中が荒れた。
僕は僕で学校で虐められたりしてたから、余計歪んでいったんだけど。笑
家ではいつも親が喧嘩をしていて、大声で怒鳴って泣き喚いて物を投げて壊して蹴って叩いていたから、家の中の居場所は子供部屋だけ。
泣く姉をいつも慰めていた。
自分も、気づけば大声を聞くと怯えるようになっていた。その時期、車の中でもよく喧嘩していたから、その時よく掛かっていたcardigansの曲が大人になるまで怖くて聴けなかった。いい曲なのにね。
学校から家に帰ると、母が暗い部屋で一人でずっと座っていた。帰ってきても何も喋ってくれない。口を開いたと思えば、大体怒られていた。
ある日また学校から帰ってきたら、荷物をまとめなさいと言われ、ランドセルやぬいぐるみ、飼っていた猫を連れて母と家出をすることになった。たしか「旅行に行きます」とかよく分からないメモを置いて。
これは何回かあったけど、よく覚えていない。大体父に見つかって連れ戻された気がする。
意を決して親友に相談したけど、その話が親から親へ流れてしまい、後々母に誰にもこの話をするなと怒られた。
それ以来誰かに話すのをやめた。
ぬいぐるみや猫に話したり、空想の世界で紛らわせるようにした。
人を信頼できなくなったのは、おそらくこの頃からだ。
人の愛に永遠はないんだと、分かってしまった。